2015年04月22日

Sony版白レンズで織田記念の100mを撮影

 先日、陸上の織田記念大会が行われたました。開催前、この大会で桐生祥秀によって100m公認9秒台の快挙が達成される可能性が高いと見られており、テレビでも頻繁に報道されていました。自分も一陸上ファンとして、そして同じ滋賀県出身者として、桐生による歴史的快挙達成の瞬間を間近で見たいと思い、競技場に赴くことにしました。

 もちろん、その瞬間を写真にも収めたいと思ったのですが、会場はとても混み合うことが予想され、遠方の席からの観戦という可能性もありましたので、高倍率ズームレンズを持っていくことにしました。既にキャノンのEF28-300mm F3.5-5.6L IS USM本ブログ記事)を所有していましたが、ミラーレス一眼NEX-5N本ブログ記事)の使い易さを気に入っており、電子先幕シャッター採用による高速連写性能が今回のようなスポーツ撮影に役立ちそうだということもあって、NEX-5Nで使える高倍率ズームレンズを新たに購入することにしました。

15042201.jpg

 購入したのは最大400mmまでズームできるソニー版白レンズ70-400mm F4-5.6 G SSM IIです。もはやカメラ本体がアクセサリー状態(笑)
 キャノンの白レンズと違って、レンズフードまで白です。かっこよくて気に入ってます。
 このレンズはAマウントなので、EマウントのNEX-5Nには直接取り付けることができません。そのため、アダプタを噛ませています。アダプタには、位相差AF機能付きのLA-EA4と、なしのLA-EA3とがあります。LA-EA4はトランスルーセントミラーテクノロジーを採用しているため、高速な位相差AF機能と引き換えに、位相差AFセンサ側に取られる光(約30%と言われています)の分、撮像素子側に到達する光量に損失が生じます。LA-EA3はそのような損失はないものの、AFが非常に遅くなる(店員さんのご助言)ので、LA-EA4のほうを購入しました。

 これで高倍率ズームレンズをNEX-5Nで使えるようになりましたが、この構成には手振れ補正ができないという欠点があります。これはNEXシリーズがEマウントレンズ側で手振れ補正機構を持たせる方針であった一方、Aマウントを採用するαシリーズは本体側に手振れ補正機構を持たせる方針であるため、手振れ補正機構がないもの同士の組み合わせとなってしまうからです。
 そこで、手振れ回避のために三脚を利用したいところですが、三脚が使えそうな観客席は限られてしまうということもあり、一脚を使うことにしました。

15042202.jpg

 購入したのはベルボンのウルトラスティックM43Q。回すだけでロック/アンロックできる手軽さと自由度の高い雲台が購入の決め手でした。
 これで手持ち撮影よりはだいぶ安定するようになりました。

15042203.jpg15042204.jpg

 大会が行われるエディオンスタジアム広島へやってきました。
 生憎の雨模様。気温も低めでしたし、前日に行われた200mでの桐生の調子を見ても9秒台は難しそうに思いました。しかし、優勝は期待できましたし、何より初めて生で桐生の走りを見れるのが楽しみでした。

15042205.jpg
 400mm ISO400 F5.6 1/500s

 100m予選、桐生選手登場!
 ゴール付近の席を取りましたが、400mm望遠のおかげでスタート地点もこれくらい大きく写せます。

15042206.jpg15042207.jpg
 135mm ISO400 F4.5 1/640s

 予選は危なげなく1位通過。
 タイムは10秒36。

15042208.jpg15042209.jpg
 135mm ISO1600 F4.5 1/500s

 決勝レース。
 スタート直前、完全な静寂に包まれた会場に震えました。この空気感は現場観戦でしか味わえない醍醐味ですね。
 結果はケンブリッジ飛鳥が桐生を抑えて優勝!桐生は塚原と同着2位でタイムは10秒40。桐生の実力からすると不本意な結果です。調整がうまくできなかったことに加え、筋トレの効果が、エディオンスタジアムの高反発トラックでは上へ跳ねるかたちで現れてしまい、前への推進が損なわれてしまうという皮肉な問題もあったようです。
 まだシーズンは始まったばかりですし、今後に期待です。
 なお、2レーンを走る小谷選手も国内100m決勝の常連ですが、彼も桐生と同じく滋賀県出身なんです。日本最高レベルのレースに2人も滋賀県出身者がいるなんて胸熱です。

 撮影に関しては、雨が降るくらい雲が厚くなって暗くなってきたので、感度を高くせざるを得ませんでした。そのため、予選時よりもノイジーになってしまっています。バイラテラルフィルターをかければ抑えられますが、ディティールが犠牲になるのが嫌なので、そのままにしています。
 今回の大きな教訓が、動体の望遠撮影にはコンティニュアスAFが必須であるということ。最初、シングルAFやMFの置きピンで撮影するつもりだったのですが、桐生が登場するまでのレースで練習してみたところ、想像以上に被写界深度が浅くピント合わせが非常にシビアで、ほとんどが(若干ではあるものの)ピンぼけになり、愕然としました。そこでコンティニュアスAFを試してみたところ、バシッとフォーカスが合うので感動!高速なAFが可能なLA-EA4のほうを購入しておいて正解でした。
 速度優先連続撮影モードを使うのは初めてでしたが、たしかに高速ではあるものの、1秒くらいで速度低下を起こしてしまいます・・・。そこはもうちょっとバッファ積んどこうよソニーさん(涙)
 とはいえ、ボディのホールド感や触り心地、デザインはとても気に入っています。店頭で最近の機種をいくつか触ってみましたが、そのあたりはNEX-5Nのほうが良いと感じています。もちろん機能面では劣ってしまうので、いつの日か買い替えることになるとは思いますが、できるだけ長く使いたいです。
posted by こうじ at 23:54 | 写真