2012年04月17日

アポロ18

http://apollo18.jp/



 アポロ計画を題材にしたホラー映画です。
 色々な「もしも」が当時のフィルム風にリアルに表現されていて面白かったです。

 以下、ネタバレ含みます。

■ もしも その1 「月に生物が存在していたら」

 普段は石のような外観をしていて動きませんが、活動するときは蜘蛛のように脚を広げてカサカサと動く不気味な生物と月で出くわすという話です。いつの間にやら宇宙服の中に忍び込んでいて、飛行士を切り裂きます。月のような荒涼とした所に生物がいること自体が驚きですし、このような凶暴性を持っていることもさらに興味をそそります。このような映画で、地球外生命体を深く分析することはナンセンスでしょうけど、あーだこーだ想像するのは楽しいものです。
 まず、どうやって生命を維持し、種を存続させているのか。月に水があることが最近判明しましたが、これが関係しているかもしれません。しかし、水だけでは厳しいと思うので、何らかの方法で栄養分を取得しているのでしょう。ただ、豊富にあるとは思えないので、基本的には石モードで仮死に近い状態を維持していると思われます。月は日向あるいは日陰で極端な温度になりますが、そういった温度に耐えることも石モードの目的かもしれません。
 人間を襲うのは何故でしょう?豊富な栄養源と見られて喰おうとしたのかと思いましたが、それだと後述するソビエトの飛行士の死体がほったらかしにされてることの説明がつかないので違うようです。向こうからしたらエイリアンが来たようなもんだから驚いただけかもしれません(笑)


■ もしも その2 「ソビエトが月面着陸に成功していたら」

 アポロ18号の着陸地点から割と近いところに、なんとソビエトも極秘に月面着陸していたという驚きの設定です。ソビエトの月着陸船が月面に佇む様はなかなか感慨深いものがありました。しかし、船内は蛻の殻で、外のクレーターで飛行士の死体が発見されました。例の生物にやられたようでした。
 ソビエトの月面着陸が実現していたら、を描く作品があったら面白いだろうなぁ、と思っていましたが、意外な形で目にすることになりました。計画の一部始終を描いた本格的な作品も観てみたいですね。


■ もしも その3 「飛行士が月面で取り残されたら」

 本作ではアメリカ国防総省の陰謀で、飛行士たちに偽って地球外生命体の調査をさせ、それらに触れて感染したことを理由に、飛行士は帰還を許可されず月面に取り残されることになりました。口封じも兼ねてでしょう。このときの飛行士の焦りや絶望感が半端なかったです。この作品で一番の見所でした。息子の肉声が入ったカセットを何度も繰り返し聞くシーンが印象的でした。ラストはもちろんバッドエンドです。
 実際のアポロ計画でも、万が一の状況が起こって帰還できなくなるケースは想定されており、飛行士が帰還できなかったときの大統領スピーチ映像が予め用意されていました。その映像は映画「The Moon」で少し紹介されています。冷静に考えると、地球外生命体がいなくても十分に恐ろしいミッションだということが分かります。


 ところで、本作は「ネットで見つかった当時のフィルム映像を編集したものである」という触れ込みで始まりますが、どうやって月から回収したんでしょう?実はアポロ19もあってそれが回収にあたった、という続編があったらいいなぁ(笑)
posted by こうじ at 01:55 | 映像作品