2014年12月21日

ガガーリン 世界を変えた108分

http://gagarin.jp/



 そのあまりにも歴史的な偉業を再確認できた作品でした。

 コロリョフの手掛けた優美なボストークロケットが、これまた優美なチューリップ式発射台から力強く打ち上げられる様は、いつ見ても感動的で、全身が震えました。そして史上初めて宇宙から肉眼で観察される地球の姿が宇宙船の窓から覗くシーンで涙が溢れ出しました。
 成功の感激と安堵で泣き崩れるエンジニアの姿にも胸を打たれました。コロリョフのリーダーシップと、プロジェクトを支えたエンジニア達がいてこその成功でもあったのです。
 さらには同志による人類史上初の有人宇宙飛行にソビエト中が歓喜で沸き返るシーンにも感動。僕も心の中でウラー!と叫んでました(笑)ほら国が一つになるわな。
 危ない状況ではあったものの無事帰還できたわけですが、大気圏再突入⇒座席射出⇒パラシュートによる降下⇒着地と、丁寧に描いていて見応えがありましたし、着地時の安堵感と感動も一際でした。
 もう終始、泣いてばかりでした。

 作品はここまでですが、エンドロール直前に文字でガガーリンのその後の人生が説明されました。
 国民的英雄となり、共産主義の広告塔として世界中を訪れます。僕の父は京都にある企業に勤めていたのですが、当時たまたま外に出ていて、ガガーリンのパレードに出くわし、本人と奥さんを見たそうです。そんな華やかさとは裏腹に、環境の変化に参ってしまっていたことが知られています。
 そして、ジェット戦闘機の訓練飛行中の事故で夭折。謎の多い死でしたが、近年、レオノフによって真相が明かされたようです。

アレクセイ・レオーノフ宇宙飛行士、ガガーリンの死の真相を明かす
http://www.sorae.jp/031099/4926.html

 今後、いつまでも語り継がれていくであろう、この偉業と比べると遥かに小さいことではありますが、僕もいくつか挑戦したいことがあり、本作はその気持ちをより高めてくれました。がんばろう。


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 本作の関西圏での上映は日本公開初日から一ヶ月も後で、早く観たかったので、初日に上映され、さらに最も大きいスクリーンで上映される博多の映画館に観に行きました。

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 映画館がある複合商業施設キャナルシティ。こういう素敵な景観を持つ施設は歩いているだけでワクワクしますね。映画と併せて楽しんできました。
posted by こうじ at 01:46 | 映像作品

2014年11月24日

インターステラー

http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/



 壮大な惑星探査の旅でした。

 世界的にも個人的にも大ヒットだった「インセプション」のクリストファー・ノーラン監督作品で、音楽も同じくハンス・ジマーが担当な上に、宇宙探査ものということで、ティザートレーラーが公開されたときから心待ちにしていました。

 以下、ネタバレ含みます。

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posted by こうじ at 14:58 | 映像作品

2014年08月10日

GODZILLA

http://www.godzilla-movie.jp/



 予告を見て面白そうだったので観に行きました。

 98年にローランド・エメリッヒ監督のゴジラも観ましたが、あれとは違うテイストで、よりシリアスでした。リアルに描かれるアメリカ軍の作戦行動が良かったです。予告にもある空挺作戦シーンは痺れました。
 ゴジラと戦う怪獣は強烈なEMP攻撃が可能で、周囲の電子機器を根こそぎダメにするという恐ろしいヤツ。それによって最新鋭の戦闘機がバタバタと墜落していく様はなかなか恐ろしかったです。技術革新で同等の威力を持つEMP兵器が開発されたとしたら、このようなことが起こるわけですね・・・。
posted by こうじ at 22:52 | 映像作品

2014年07月20日

レッド・スカイ

http://cinema.pia.co.jp/trailer/165321/

 戦闘機モノの映画が好きなので、見に行きました。

 アメリカの映画ですが、紆余曲折あって東側の戦闘機であるSu-27が活躍します。ドッグファイトもなかなか熱かったです。
 アントノフの複葉機も重要な役目を果たすのですが、Wikiで調べてみたら、なんと1947年に初飛行して、現在でも多くの機体が運用されているそうです。

 登場人物のなかには、「インデペンデス・デイ」で大統領兼パイロットとして名演説を披露したビル・プルマンが主人公パイロットたちの上官役として登場。途中、敵の謀略に気付きかけるも、最後まで役に立つことがなく、主人公にもキレられてました(涙)
posted by こうじ at 10:50 | 映像作品

2014年07月06日

パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間

http://parkland-movie.jp/



 ケネディ暗殺については、昔NHKで放送された「映像の世紀 第9集 ベトナムの衝撃」で知りましたが、この映画では、それに関わった人たちのことも知ることができました。

 撃たれた大統領が搬送されたのは、市内のパークランド病院。新人研修医のジム・キャリコは大統領が病院に来るらしいと聞かされ、「風邪でもひかれたのかな」と思っていたら、瀕死の状態で運び込まれてきて茫然。ほら動揺するわな(汗)
 また、本作で初めて知ったのですが、容疑者のリー・ハーヴェイ・オズワルドが移送中に撃たれて運び込まれたのも同じパークランド病院でした。
 さらに驚くことに、そのオズワルドを撃ったジャック・ルビーも肺癌を発症して同じ病院で息を引き取っています(これは本作鑑賞後にWikipediaで知りました)。

 本作はオズワルド側の描写もあり、家族については、変わり者のお母さんとは対照的にしっかり者のお兄さんが印象的でした。お兄さんは事件後、周囲から色々言われるだろうに、名前や居住地を変えることもなく、気丈に過ごされ、現在もご存命のようです。
 国葬されるケネディとは対照的に、オズワルドはどの教会にも葬儀を断られ、寂しく埋葬される場面も見所です。
 オズワルドについては「失意の革命家、リー・ハーベイ・オズワルド」の記事が詳しく、興味深いです。「大統領暗殺の容疑者」であることを除けば、心の穴を埋めようと彷徨う、いつの時代のどこの国にでも存在するであろう人間の一人だったようです。
posted by こうじ at 15:14 | 映像作品

2014年06月11日

OVA版 ロードス島戦記 デジタルリマスター BD-BOX

http://www.kadokawa.co.jp/sp/lodosswar25th/



 このときをどれだけ待ち望んだことか・・・!感動に打ち震えております。

 約20年前、まだ中学生だった頃、同級生がマニアックで、田舎では珍しいと思いますが、テーブルトークRPGを嗜んでおり、一緒にプレイしたこともありました。その関係でソードワールドの代表とも言えるロードス島戦記を知り、原作小説を読むようになりました。
 そんな折、WOWOWでロードスのアニメが放送されることを知ったのですが、うちは衛星放送に加入していなかったのでガックリ。ところがWOWOWを観れる同級生が気を利かせてくれて、ビデオに録画してくれたのです!神様、仏様、○井様!ちなみに彼は、とても高価だったNEOGEOのROMカセットを気前よく貸してくれるなど、お世話になってばかりでした。今でもホントに感謝しています。

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 こうして手に入れたOVA版ロードス島戦記ですが、そのクオリティに仰天!結城信輝氏の圧倒的画力に超豪華声優陣による名演。夢中になって毎日のように視聴し、ついにはほとんどの台詞を暗唱できるほどになりました。間違いなく、人生で最も長時間視聴したアニメ作品です。

 しかし、ご存知のように当方は映像再生装置への拘りが強く、ディスプレイが進化するにつれてVHSソースへの不満が募るようになりました。2006年にはDVD版が出ましたが、その実態はVHSソースをDVDに焼いただけらしく、画質は期待できるものではありませんでした。昔の超有名なアニメ作品が次々とデジタルリマスターで復刻されるのを横目に、OVA版ロードスがデジタルリマスター化される日など未来永劫訪れることはないのだろうと悲しみに暮れておりました。
 ところが先日、偶然にですが、ロードス生誕25周年記念の一環でデジタルリマスター化されたBD-BOXが半年も前に発売されていたことを知り狂喜乱舞!amazonで飛天御剣流ばりの神速でポチりました。

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 時は来た!(作中、ベルドの台詞)

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 BDで2枚組。

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 分厚いブックレットも。

 早速、愛機LZ9600で視聴。
 オリジナルのフィルムから起こしたというだけあって、「高画質」というより「生々しい」という形容が相応しく、アニメーターによる手描き感が良くも悪くも露呈しています。結城信輝氏曰く、動きがない1枚絵や使い回しされる絵に関しては相当気合いを入れて描いたそうで、そういうカットは、抑揚ある力強い線も相まって、息を呑む映像となっています。
 意外だったのが、背景美術の美しさがVHSソースからは想像もできなかったほどに際立っていたこと。キャラクターのはっきりとした線やトゥーン調とは異なり、背景の微妙な諧調や描き込みは失われやすい情報であり、デジタルリマスター&BDによって、それらを余すところなく表現できるようになったということですね。
 エリア駆動バックライトも効果的で、魔法を唱えるときの杖の輝きが強烈でありながら周囲はそれに引っ張られず暗いままなので、とてもリアルに感じます。

 20年の歳月を経て、ここまで映像が進化したかと思うと胸が熱くなりました。
 さあ、あとは画面サイズだけだ。あー、早く視界を高精細映像で埋め尽くしたい・・・!


 ついでにロードス関連の所有物をご紹介。


■ 原作小説

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 すべてはここから始まった・・・。

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 こちらは外伝もの。
 黒衣の騎士で描かれたアシュラムの過去は印象深かったので今でも覚えています。


■ OVA記録集

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 細かな設定や絵コンテなど、OVA版ロードスを別の視点から楽しむことができます。


■ 修正原画集

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 アニメ制作の過程で生まれる修正原画をまとめた貴重な同人誌。ヤフオクで入手しました。
 下巻は未だ入手できず・・・。


■ 結城信輝画集「PHANTASIEN」

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 OVA版ロードスの魅力の大部分である作画を担った結城信輝氏の画集です。結城信輝さんの絵、すごく好きです。とにかく好きです。理屈では説明できません。上のカーラは特に好きな絵の一つ。魔女というのは色々な作品で描かれていますが、自分の中では魔女といえばカーラです。
 氏は、最近では「宇宙戦艦ヤマト2199」のキャラクターデザインを担当するなど、今もご活躍。


■ ヴェルバーサーガ

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 ロードスの世界とは何の関係ありませんが、結城信輝氏の圧倒的画力が楽しめる漫画ということでご紹介。
 しかし、1巻、2巻が1995年に発刊され、8年経った2003年にやっと3巻が発刊。そして4巻が出ないまま11年の月日が経とうとしています(汗)そして回収できなさそうな伏線も多数あり(汗)でも、話の細かいところが多少破綻したとしても、画や演出で魅せる作品って(漫画に限らず映画とかでも)好きです。だから続き描いてください(笑)


■ PCエンジン版ゲーム

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 中学の頃、本屋を物色してたら見つけたので購入。当時の自分には難易度が高く、とあるダンジョンで彷徨い続けたのをよく覚えています。そのときの部屋の蒸し暑さと中毒性のあるBGMが今でも忘れられません(笑)


■ ロードス島伝説

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 ロードス島戦記の時代から30年前の魔神戦争を描いた作品。物語的には戦記よりこちらのほうが好きです。絶望的で劇的でこれ以上なく皮肉な展開・・・。面白くて面白くて、脳内でリアルタイムに映像化しながら読んでいました。本当に映像化されてほしいという希望と、この作品を満足いくレベルで映像化することなど不可能に近いという諦観とがせめぎあっております。


■ ファリスの聖女

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 ロードス島伝説のストーリーをアレンジして漫画化したもの。作画は、原作小説でも挿絵を描いていた山田章博氏。結城信輝氏とは違うベクトルで凄まじい画力を持つお方です。あの小畑健氏が影響を受けた絵師でもあります。
 挿絵向きの絵柄で、最初は「漫画ちゃんと描けるのかな?」と疑わしく思っていたのですが、読んでみたら、描けるどころか、漫画表現をロードスの世界観に合うよう昇華させるほどのハイセンスぶり。味のある台詞と相まってロードス島伝説の魅力を何倍にも増しています。少女の身体に憑依した魔人王の邪悪さも物凄いです。
 何度見ても飽きません。当方が今まで読んできた漫画の中で5本の指に入る名作です。
posted by こうじ at 23:02 | 映像作品

2014年01月11日

大脱出

http://dassyutsu.gaga.ne.jp/



 予告を見ておもしろそうだったので観に行きました。

 脱獄のための知的な観察や発想がおもしろかったです。まぁ結局、撃ったり、殴ったりも必要ということになるんですが(笑)
posted by こうじ at 12:03 | 映像作品

2014年01月07日

永遠のゼロ

http://www.eienno-zero.jp/index.html

 ベールに包まれた零戦パイロットである宮部久蔵のことが、関係者の証言によって徐々に明らかになっていくという話です。宮部久蔵に心を動かされた周囲のパイロットの言動に涙が堪えられませんでした。

 また、太平洋戦争における不条理の最たるものとも言える「特攻」について、改めてやるせない気持ちになりました。昨年行った九州旅行の際、鹿児島県の知覧にある特攻平和会館を訪れたのですが、特攻隊員の家族への遺書を見て泣きそうになったのを思い出しました。

 この会館でもう一つ印象的だったのが、高い技術で敵艦への特攻を成功させた例の紹介でした。死を目の前にして自分の使命を全うしようと高い知性と運動能力を発揮できることに人間の意志の凄まじさを感じました。(自己犠牲を過度に美化するのは好きではないですが。)そのため、本作のラストで宮部久蔵が、その天才的な操縦技術で敵の弾雨を避けながら特攻するシーンはより印象深いものになりました。

 鑑賞後、一緒に観ていた零戦マニアの父が、零戦の車輪のタイヤの溝の再現性について熱く語るのを聞いてほっこりしました(笑)
posted by こうじ at 01:28 | 映像作品

2013年12月22日

キャプテン・フィリップス

http://www.captainphillips.jp/



 貨物船がハイジャックされた実話を映画化した作品です。

 海賊行為は許されるものではありませんが、そういうことをせざるを得ない境遇となってしまった背景も描かれています。

 個人的に一番の見どころはSEALsの必殺仕事人ぶり。本物の元SEALs隊員が演じたそうです。仕事を終えて淡々と引き揚げていく背中がかっこよすぎます。

 他に印象に残ったのが海賊側の一番下っ端。彼は人質となっているフィリップス船長に怪我した足を手当してもらったり、米軍に囲まれて絶望的な中「まだ若いんだから降伏しろ」と諭されたりして心が揺れていました。目上の海賊にどやされてたりもして、何とも気の毒でした(笑)
posted by こうじ at 23:38 | 映像作品

2013年12月16日

ゼロ・グラビティ

http://wwws.warnerbros.co.jp/gravity/#/home



 実話ではないものの、リアル指向の宇宙ディザスターものとしては当方の知る限り95年のアポロ13以来の作品です。
 ケスラーシンドロームとして知られるスペースデブリの連鎖的増殖が発生し、スペースシャトルやISSが破壊されます。

 リアリティや臨場感に重きを置いていて、音の演出でそれがよく分かります。エンターテイメント性を重視した作品では、宇宙空間であっても爆発音や飛行音を鳴らしますが、この映画は宇宙空間の物理法則に則って音が一切伝搬しません。聞こえるのは無線と宇宙服を通して伝わる振動などに限られています。先日、ヘッドホンの記事でノイズキャンセリング状態で自分の歩く振動音が伝わるのが分かることを紹介しましたが、宇宙服着用時に聞こえる音がまさにそんな感じでした。無音で破片を撒き散らしながら破壊されていくシャトルやISSがなんとも恐ろしく、映像的にも地獄絵図でした。
 あの手この手で帰還を目指す展開も目が離せません。
 宇宙での災害の恐怖と同時に、その美しさにも息を呑みます。頭上いっぱいに広がる地球や日の出、そしてオーロラ。
 また、出産(生まれ変わり?)のメタファーが含まれていたりと、深い作品になっています。

 エンドロールで、地上管制官(声のみ)を演じていたのがエド・ハリスだったのを知ってニヤリ。アポロ13で主席管制官のジーン・クランツを好演していたあの人です。

 本作は3Dの出来が絶賛されていたので、IMAX3D(箕面)で鑑賞しましたが、いつも通り3D慣れしてしまい、特段良いとは思わなかったです。
 映像的には宇宙開発好きにはたまらないものなのでBD購入は決定です。あの大量の破片をはじめ、高解像度が活きる場面が多いと思うので、4K2Kソース&ディスプレイで観たいものです。配信サービスとかで出してくれないかなぁ。
posted by こうじ at 00:10 | 映像作品